【地ビール】駒込でもっとも熱い「こまごめビール」が生まれた経緯と分析
こんにちわ、大久保です。
最近、駒込で熱いものといえば「こまごめビール」です。
こまごめビールプロジェクト (@komagome_beer) | Twitter
■『こまごめビール』が生まれた経緯
『こまごめビール』とは、東京都豊島区の駒込(こまごめ)の街を盛り上げるため、街の人(駒込在住の方、駒込に働きに来ている方)が集まって作られた地ビール・クラフトビールです。
駒込ビールプロジェクトのメンバーは田中恵美子さんや織田博子さん、関根健人さんを中心とした、駒込エリアの地域の方々になります。
まちの人の笑顔を咲かせる!こまごめビールプロジェクト|豊島区公式ホームページ
■駒込(こまごめ)ってどんなとこ?
駒込(こまごめ)はJR山手線の駒込駅を中心とするエリアになります。
池袋駅 → 大塚駅 → 巣鴨駅 → 駒込駅 → 田端駅 →…→ 上野駅
の位置になります。
JR駒込駅周辺には、桜で有名な庭園や、旧古河庭園など有名な自然・歴史建造物はあるものの、基本閑静な住宅街であるため、次の記事で紹介されるように山手線内では非常にマイナーなエリアになります。
< ”駒込” がマイナーすぎたエピソード>
①山手線内で降りたことのない駅ランキングでno.1の駅が ”駒込” 駅です。
②山手線内で降りたことのない駅ランキングでno.2は”駒込のお隣”の田端駅です。
<東京暇潰し【キリングタイム】の総合評価は”5”!>
「最高のひと時を”東京で”」をテーマに東京の”魅力”や”今”を日本中へ発信 するサイト 「東京暇潰し【キリングタイム】」によりますと、駒込駅周辺の総合評価は10段階の5でした。参考に他エリアの評価を確認すると、
- 渋谷/池袋/恵比寿 9.2
- 新宿 9.6
- 五反田 6.8
- 目白/大塚 5.2
- 日暮里/田端/鶯谷 5 … 5 が下限値のようです。
でした。駒込駅で暇潰しをするメリット・デメリットは次の通りです。
駒込駅での暇つぶしを満喫する際の平均予算:1,500 円
良い点【特徴・メリット】
- どこのラーメン屋も美味しい
- 都会感が薄く庶民的
- オシャレも不要で気軽に過ごせる
悪い点【ストレス・デメリット】
- デートには不向きな印象
- 社会人が友人と遊ぶには微妙
■駒込を盛り上げるのに必要なもの:ぐるめ
地域を盛り上げる条件を考えてみたいと思います。
デービッド・アトキンソンさんの「観光大国」になるための条件をヒントにして、”駒込に必要なもの”を考えてみましょう。
『新・観光立国論』の中では、「観光大国」になるための条件として、「気候」「自然」「文化」「食事」の4つの条件が挙げられています。
こちらの著書は日本の生産性が低いという分析も述べているので、観光だけでなく運営・経営の観点からも一読の価値ありです。
「観光大国」要素の分析:国内の有名な観光地がある理由
上記の記事を参考に、観光再興・地域再生のために必要なコンテンツとして「①気候・自然、②文化、③ぐるめ」があるか考えてみたいと思います。
比較として国内の大阪、京都、沖縄、福岡、札幌、鹿児島を考えてみましょう。
確かに、この条件が揃っているとため、観光地として有名になる気がします。
観光エリア |
①気候・自然 |
②文化 |
③ぐるめ |
大阪 |
お笑い、関西弁などフレンドリーな人間性 |
たこ焼き、お好み焼き |
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京都 |
各種寺院、歴史ある区画された街並み、神社・仏閣巡り |
和食、八つ橋 |
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沖縄 |
水族館、海岸全般、温暖な気候、本当と異なる植生や動物。ジュゴン。 |
ラフテー、ゴウヤチャンプルなど |
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福岡 |
長浜、隣県に自然がいっぱい |
豚骨らーめん、女性が綺麗な方が多い |
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札幌 |
雪、札幌を起点に北海道の大自然を味わえる |
味噌ラーメン、海鮮丼、ウニ |
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鹿児島 |
霧島(お酒)、豚肉 |
観光地としての駒込の分析
上記のような大都市比べるのは違うかもしれませんが、駒込はどうでしょう?
観光エリア |
①気候・自然 |
②文化 |
③ぐるめ |
駒込(豊島区) |
桜、紫陽花、バラの名所がある |
・旧古河庭園、東大が近い |
??? |
①駒込に自然がある=桜、紫陽花
同北区の飛鳥山公園は、4月に桜、6月になると紫陽花が咲き誇り
自然豊かであることがわかります。またソメイヨシノの生誕地である
②文化(お祭り、歴史を感じるもの)=旧古河庭園、天気の子
文化的な建造物としては旧古河庭園がとても有名です。6月はバラフェスも有名です。また駒込の一部街並みが天気の子のモデルになったりもしました。
③ぐるめ=??
こまごめ独特の食べ物は…特にないようです。一部、ラーメンがうまいとの情報はありました。
そう考えると、『こまごめビール』は観光再興・地域活性のポイントを突いているのかもしれません。
所感>
①と②が被っていて確かにリピートはしにくいのかなと感じました。若い世代に刺さるような、アニメの「天気の子」のような聖地が増えたり、開放感が得られるようなアクティビティ(特殊なスポーツができる場)があるとより伸びるのかなとも思いましたが、多くの人がハマる食文化や名物が生まれるように頑張りたいところです。
まとめ
山手線内で最もマイナーな駒込駅を地ビールで盛り上げようという試みがスタートしています。地域活性には、気候・自然・文化・ぐるめの4つキーワードからみると、駒込を盛り上げるために『こまごめビール』は効果がありそうです。
なお、『こまごめビール』は次のエリア(駒込駅周辺)で購入可能ですので是非ご賞味ください。